活動施策



アガリクスの栽培 第7回

『アガリクス菌糸体培養』


みなさま、こんにちは!
このコラムでは第1回から第6回にわたって、『アガリクスの栽培』について解説いたしました。
今回は特別編として『アガリクス菌糸体培養』をご説明したいと思います。
 
キノコは見た目から便宜上、『子実体』と『菌糸体』に分けられます。


培地の重金属類分析
図1.キノコの子実体と菌糸体

図1.のように地上に見えている部分が、私たちが一般に『キノコ』と認識している部分で、専門的には『子実体』と呼びます。一方、地中や木材中で植物の根のように広がっている部分が『菌糸体』です。
菌糸体が栄養を集め、世代交代をする際に子実体を発生させるという原理です。
 
アガリクス製品のなかには主として、『子実体』を用いたものと、『菌糸体』を用いたものがあります。製品を製造するためのアガリクス菌糸体培養は、固体培地ではなく、『培養槽(培養タンク)』で液体培地によって行われます。
しばしば「どちらが良いのですか?」というお問い合わせがありますが、『アガリクスの栽培』で述べました通り、高品質の子実体を得るためのノウハウがあるのと同じく、菌糸体の培養でも厳密なノウハウがあります。そのノウハウこそが、それぞれの「良さ」に大きく関係していると言えましょう。

以下に菌糸体製品の長所を挙げます。

・工業的な大型培養タンクで液体培養をするので、生産上の失敗が少なく、衛生的で均一な製品が得られる。

・菌糸体の培養日数はおよそ15日間で済むため生産効率が良い。

・有用成分であるβ-グルカンの含有量は、乾物換算で子実体の約2.5倍である。

液体培養に用いる栄養源や菌糸体の処理方法は、各社独自の技術によって確立されており、安全性、有用性を高める努力がなされています。

子実体製品と菌糸体製品、どちらもたくさんの食経験や飲用実績があります。
アガリクス・ブラゼイ協議会加盟企業の製品でしたら、いずれも安心してご利用ください。

(了)


<アガリクスの話>

・アガリクスの栽培 第1回
・アガリクスの栽培 第2回
・アガリクスの栽培 第3回
・アガリクスの栽培 第4回
・アガリクスの栽培 第5回
・アガリクスの栽培 第6回
・アガリクスの栽培 第7回